平成23年3月19日開催 白線流しのつどい報告 於:國學院大學「院友会館」 ~有斐会報 2012 No.54 掲載~

 平成23年3月19日、東京・渋谷の国学院大学「院友会館」にて、「白線流しのつどい・学年連絡会(講演会)」を行いました。
 3月11日の東日本大震災では東京にも様々な影響がありました。計画停電、食品やトイレットペーパーの不足と買占め、ガソリンの供給不足、 放射能汚染の恐れなどがあり、通常の勤務や生活ができない中、つどいを開催してよいものか、役員で議論となりました。自粛または延期すべきとの意見もありましたが、 こんな時だからこそ同窓の仲間が集まって絆を確認したい、自分たちにできることを行いたいと考え、規模を縮小して開催しました。
 講演会では、斐中57回卒の垣水孝一さんより「牧野英一先生との想い出」と題して、若い同窓生が生前のお姿を知らない牧野英一先生(斐中7回卒)とのふれあいを 語っていただき、今もなお母校の校庭に立つ牧野先生の歌碑の裏話はじめ貴重なお話をお聴きできました。さらに、斐高49回卒の同級生、瀧上伸一郎さん、中島仲英さんの お二人で構成する、新進気鋭のお笑いコンビ「流れ星」によるトークライブがあり、時節柄設定が難しい中、心温まるコントを披露していただき、参加者がホッとできる空間を作ってくれました。
 その後の懇親会では、大屋進校長、桐山吾朗元校長からのメッセージ披露に続き、母校からお越しいただいた有斐会担当教諭で斐高21回卒の渡邊正康先生よりご挨拶をいただき、 余震や計画停電で参加者にも不安が感じられる中、先生方のやさしいお心遣いが身にしみました。
 今回のつどいは元々会場費・飲食費を抑えて計画していましたが、震災による急な出勤、学生の早期帰省などにより、参加者は当初予定していた100余人から62人(うち学生5人)と大幅減となり、 講師への謝礼ができない状況になってしまいました。にもかかわらず、講演を快く引き受けてくださった垣水さん、流れ星のお二人には心から感謝いたします。 また、万難を排して当日お集まりいただいた会員の皆さま、ありがとうございました。
 会場で集まった義援金は、その後の銀行振り込みの寄付と合わせて30万4千6百円。大屋校長と相談した上で、これを母校の募金活動に加えていただくべく、4月中旬に斐太高校の指定口座に送金しました。 次回のつどいは予定どおりの開催ができることを願っています。(東京有斐会役員会)

<< 前のページに戻る